消滅職業図鑑
← 索引にもどるNO.148 定型翻訳者
NO.148▲進行中 〜いま
定型翻訳者

定型翻訳者

Translator (routine)

「ことばを、のりかえるしごと」

RECORD NO.148 · 消滅進行中

定型翻訳者

Translator (routine)

▲進行中〜いま世界③ AI・アルゴリズム

要約

マニュアルや定型文書を訳した翻訳者。消滅ではなく「AIの校閲者」への変質が進む——弁士→声優の再演かもしれない。

しごとの中身

マニュアル、契約書、仕様書、ニュース記事などを別の言語に移す。専門用語の統一、文化的な差の調整、原文の曖昧さの解消——単語を置き換えるだけでは訳にならない。用語集を作り、過去の訳文を蓄積し、品質を一定に保つ地道な作業だった。

道具

辞書と用語集翻訳メモリ原文の意図を読む力訳文の日本語力

きえていくわけ(進行中)

  • 2016〜—ニューラル機械翻訳が実用水準に達する

  • 2020s—生成AIが文脈を踏まえた翻訳を高速に量産する

  • 20XX—このカードの続きは、まだ書かれていない

仕事は消えず、位置が変わりつつある。「訳す人」から「AIの訳を直す人(ポストエディター)」へ。活動弁士(NO.110)が声優になったように、技能の居場所が移動している最中である。

豆ちしき

活動弁士はトーキーで失業したが、多くが声優やナレーターに転身した。技術が奪うのは仕事の一部で、残った部分に人が移る——それが変質(◇)と消滅(◆)を分ける。このカードがどちらになるかは、まだ決まっていない。

この仕事の系譜

定型翻訳者 → 機械翻訳→ポストエディット職へ

おなじ時代に消えたなかま