RECORD NO.147 · 消滅進行中
銀行窓口係
Bank teller
▲進行中〜いま世界② 通信・デジタル化
要約
カウンターの向こうで、入出金や手続きを担った銀行の顔。店舗網ごと縮小し、「銀行に行く」という行為自体が消えつつある。
しごとの中身
番号札の客を呼び、通帳と伝票を受け取り、入出金、振込、口座開設、各種手続きを処理する。現金を数え、印鑑を照合し、書類の不備を見つける。信用を扱う仕事ゆえ、正確さと確認の徹底が求められた。地域の店舗は、暮らしの窓口でもあった。
道具
現金と札勘定印鑑照合端末番号札のカウンター
きえていくわけ(進行中)
1990s〜—ATMの普及で日常の入出金が窓口から離れる
2010s〜—ネットバンキングとアプリが手続きを画面の中へ移す
20XX—このカードの続きは、まだ書かれていない
ATMが現金を、アプリが手続きを引き取った。残ったのは相談業務だけで、それも店舗の統廃合とともに数を減らしている。
豆ちしき
かつて給料日には銀行の窓口に長い列ができた。給与振込とATM、そしてキャッシュレスが、その行列を一つずつ解体していった——行列の消滅は、職業の消滅の予告だった。
この仕事の系譜
銀行窓口係 → ネットバンキング・ATM



