RECORD NO.054 · 20世紀の世界
筏師・流送夫
Log driver
◆絶滅〜20c北米・日本④ 生活様式・インフラ① 電化・機械化
要約
伐り出した丸太を組んで川に浮かべ、流れに乗って下流の集積地まで運んだ水運の職人。丸太の上に立つ命がけの物流だった。
しごとの中身
山で伐採された材木を筏に組み、あるいはばら流しにして川を下る。流れる丸太の上を飛び移り、岩や浅瀬で詰まった材(木流れの渋滞)を鳶口で解く。急流と冷水、足を滑らせれば丸太に挟まれる——熟練と度胸の両方が要る仕事だった。
道具
鳶口筏バランス感覚川筋の知識
きえたわけ
20c前半—トラックと林道の整備が進む
20c半ば—陸送が水運より速く確実になる
以後—ダム建設もあり、川を使った材木輸送が消える
道路が山に入るたび、川を下る必要がひとつ消えた。物流の主役が水から陸へ移り、川面の職人技も一緒に流れ去った。
豆ちしき
カナダには『The Log Driver's Waltz(筏師のワルツ)』という有名なアニメ短編と歌があり、丸太の上でくるくる回る筏師の身のこなしを「一番のダンサー」とうたっている。消えた技能が、国民的な歌になって残っている。
この仕事の系譜
筏師・流送夫 → 陸送トラック



