消滅職業図鑑
← 索引にもどるNO.057 キーパンチャー
NO.057◆絶滅 〜1980s
キーパンチャー

キーパンチャー

Keypunch operator

「カードに、あなをあけるの」

RECORD NO.057 · 20世紀の世界

キーパンチャー

Keypunch operator

◆絶滅〜1980s世界・日本② 通信・デジタル化

要約

コンピュータに読ませるため、紙のカードに穴を開けてデータを作った専門職。データ入力という仕事の始祖である。

しごとの中身

専用のキーパンチ機に紙カードをセットし、キーを叩くと、その位置に穴が開く。コンピュータはこの穴のパターンを読んでデータやプログラムとして解釈した。打ち間違えてもカードは消しゴムで直せない——一枚まるごと打ち直しである。

正確さを担保するため、別の担当者が同じ内容をもう一度打って照合する「ベリファイ」の工程があった。何千枚ものカードの束(デッキ)が一つの仕事の成果物で、順番が命。多くは女性の職場だった。

道具

キーパンチ機紙カードカードの束(デッキ)ベリファイの相方

きえたわけ

  • 1950s〜—事務のコンピュータ化とともに需要が拡大する

  • 1970s—画面付きの端末から直接入力する方式が広がる

  • 1980s—磁気媒体とオンライン入力に置きかわり、カードが消える

「人間が読める紙」と「機械が読める穴」を橋渡しする仕事だった。機械が直接キーボードを受け付けるようになったとき、その橋そのものが不要になった。

豆ちしき

カードの束を落とすと順番が分からなくなるため、デッキの上端に斜めの線を引いておき、崩れても線のズレで並べ直せるようにしていた。※プログラマーの最大の悪夢は、バグではなく階段だった。

この仕事の系譜

おなじ時代に消えたなかま