消滅職業図鑑
NO.010◇変質 〜中世
騎士

騎士

Knight

「よろいが、おもいんだ」

RECORD NO.010 · 前近代の世界

騎士

Knight

◇変質〜中世欧① 電化・機械化⑤ 制度・法律

要約

鎧と馬と剣で戦場の主役だった戦士身分。鉄砲の普及が装甲も騎士道も無効化し、称号だけが残った。

しごとの中身

幼少から小姓・従者として奉公し、武芸と礼法を修めて叙任される。戦時は重装騎兵として突撃の要となり、平時は領地を治め、馬上槍試合で名を売った。鎧・軍馬・従者の維持には莫大な金がかかる、装備依存の職業でもあった。

道具

甲冑軍馬槍と剣家紋と誓い

きえたわけ

  • 14〜15c—長弓と密集歩兵が重騎兵の優位を崩しはじめる

  • 16c—火器の普及で高価な甲冑が的でしかなくなる

  • 以後—戦場の主役は常備軍へ、騎士は称号と儀礼に

装備がコスト倒れになった瞬間、身分ごと戦場から退場した。ただし「ナイト」の称号は現代も授与されつづけている。

豆ちしき

現代イギリスで功績者に贈られる「サー」の称号は、この職業の直接の残骸である。俳優や科学者が叙任される様子は、いわば消えた職業の名誉職化のライブ中継だ。

この仕事の系譜

騎士 → 常備軍将校(称号として儀礼化)

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