RECORD NO.027 · 産業革命の世界
泥ひばり
Mudlark
◇変質〜20c英④ 生活様式・インフラ
要約
テムズ川の干潮を待って、泥の中から石炭や釘、ロープを拾って売った貧困層の子どもと老人。いまは許可制の趣味として転生した。
しごとの中身
潮が引くと川べりの泥原に入り、素足で泥を探る。落ちた石炭、船から外れた銅釘、ロープ切れ、運がよければ硬貨。拾ったものは屑屋に売り、その日のパン代にした。ロンドン最下層の、しかし合法な自活手段だった。
道具
素足籠潮見表がわりの経験寒さへの耐性
きえたわけ
19c末—港湾の近代化で「こぼれ落ちる資源」が減る
20c初—福祉と学校教育が子どもを川から引き上げる
現在—金属探知機を持つ許可制の趣味・考古活動として復活
貧困の仕事が、百年後に富裕国の趣味として同じ泥原に戻ってきた。拾うものがパン代から歴史遺物に変わっただけである。
豆ちしき
現代のマッドラーキングは公式ライセンス制で、ローマ時代のコインや中世の指輪が今も見つかる。発見物は博物館への報告義務があり、素人の拾い物が考古学に貢献している。※
この仕事の系譜
泥ひばり → 許可制の趣味・考古活動として復活



