消滅職業図鑑
← 索引にもどるNO.026 触れ役
NO.026◇変質 〜19c
触れ役

触れ役

Town crier

「きけー、きけー、ニュースだよ」

RECORD NO.026 · 産業革命の世界

触れ役

Town crier

◇変質〜19c欧⑦ メディア・娯楽の交代

要約

鐘を鳴らし、街頭で布告やニュースを大声で読みあげた「人間タイムライン」。文字が読めない市民への公式放送だった。

しごとの中身

「オイエー、オイエー(聞け)」の呼び声と鐘で人を集め、王の布告、税の通知、市の開催、迷子や事件までを読みあげる。識字率の低い社会では、行政情報はこの声でしか届かなかった。公務であり、触れ役への妨害は重い罪とされた。

道具

ハンドベル布告書通る声正装と三角帽

きえたわけ

  • 17c〜—新聞が都市の情報流通を担いはじめる

  • 19c—識字率の上昇と郵便・掲示の整備で公務が縮小

  • 現在—英国などで儀礼・観光職として少数が現役

情報の「音声一斉配信」はラジオへ、そしてSNSの通知へ。触れ役の鐘は、いまやスマホのバイブレーションである。

豆ちしき

呼び声の「Oyez」は古フランス語で「聞け」。英国では今も触れ役の全国大会が開かれ、声量・明瞭さ・装束を競っている。職業が競技として保存されている例である。

この仕事の系譜

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