RECORD NO.031 · 産業革命の世界
蹄鉄工
Farrier
◇変質〜20c世界① 電化・機械化
要約
馬が輸送の主役だった時代、蹄鉄の製作と装着、蹄の手入れを担った「馬の靴屋」。競馬と乗馬の世界に生き残っている。
しごとの中身
炉で鉄を熱し、その馬の蹄に合わせて蹄鉄を打ち出し、蹄を削って釘で装着する。蹄は馬の健康の要で、歩様を見て脚の不調を見抜く獣医の入り口のような役目も担った。鍛冶と生体ケアの両方にまたがる技能職である。
道具
炉と金床蹄鉄と釘蹄刀馬をなだめる声
きえたわけ
1910s〜—都市輸送から馬が消えはじめる
20c半ば—農耕馬もトラクターに置きかわり需要が激減
現在—競走馬・乗用馬の専門職(装蹄師)として存続
馬の総数が減った分だけ縮んだが、馬がいる限り絶対に必要な仕事でもある。日本では装蹄師の資格制度に受け継がれた。
豆ちしき
「拾った蹄鉄は幸運のお守り」という西洋の迷信は、蹄鉄が高価な鉄製品で、拾えば実際に幸運(=換金可能)だった時代の名残という説がある。
この仕事の系譜
蹄鉄工 → 競馬・乗馬産業で存続



