RECORD NO.034 · 産業革命の世界
手織工
Hand weaver
◆絶滅〜19c英・世界① 電化・機械化
要約
家の織機で布を織って生計を立てた、産業革命前の中核的な家内工業。機械に仕事を奪われた労働者の、最初の象徴となった。
しごとの中身
家に据えた手織機で、注文の布を一段ずつ織りあげる。家族総出の家内工業で、農業と兼業しながら地域の織元に納めた。熟練の織工は高賃金を誇り、週の前半は休んで後半に集中して働く「聖月曜日」の余裕さえあった。
道具
手織機杼(ひ)経糸の張り家族の手
きえたわけ
18c末—力織機が発明され、工場制の織布がはじまる
1811-16—職を失う織工らが機械を打ち壊すラッダイト運動が起きる
19c半ば—手織りの賃金が崩壊し、職業として成り立たなくなる
抵抗運動の名前だけが「ラッダイト=技術反対者」として現代語に残った。AI時代にこの語が再登場しているのは偶然ではない。
豆ちしき
ラッダイトたちは伝説の指導者「ラッド将軍」の名で犯行声明を出したが、実在しない人物だった。機械に敗れた側は、架空のリーダーを立てることでしか戦えなかった。
この仕事の系譜
手織工 → 力織機→繊維工場



