RECORD NO.041 · 産業革命の世界
電報配達少年
Telegram messenger boy
◆絶滅〜20c欧・米② 通信・デジタル化
要約
電信で届いた電報を、自転車で宛先まで走った制服の少年たち。速報の「ラストワンマイル」を担った。
しごとの中身
電信局に詰め、電報が着くたび制服姿で自転車を飛ばす。商談、訃報、出征通知——電報は緊急の代名詞で、玄関のノックひとつが家族の運命を変えることもあった。チップが収入の柱で、速さと礼儀が営業成績だった。
道具
自転車制服と帽子電報の束街路の地図(頭の中)
きえたわけ
20c前半—電話の普及で「文字の速報」の需要が減りはじめる
20c半ば—家庭電話が一般化し、電報が儀礼用に縮む
以後—少年たちの自転車便は郵便と電話に吸収される
戦時には戦死公報を運ぶのもこの少年たちの役目だった。もっとも速い通信は、もっとも重い知らせも最速で届けてしまう。
豆ちしき
日本にも同じ仕事があり(NO.132 電報配達)、深夜の「電報です」の声は緊急事態の合図として一世代の記憶に刻まれている。世界中で、同じ制服の少年が同じ坂を漕いでいた。
この仕事の系譜
電報配達少年 → 電話→SMS



