RECORD NO.040 · 産業革命の世界
電信士
Telegraphist
◆絶滅〜20c世界② 通信・デジタル化
要約
モールス信号で大陸と大洋をまたいだ通信のプロフェッショナル。すべての遠距離通信職の始祖である。
しごとの中身
電鍵を叩いて符号を送り、受信音を耳で文字に起こす。熟練者は毎分数十語を送受信し、相手の打鍵の癖から「だれが打っているか」まで聞き分けた。鉄道、報道、金融——スピードが金になる産業はすべて電信士の指先に依存した。
道具
電鍵受信音を聞く耳略号の知識正確な指
きえたわけ
1876〜—電話が音声そのものを運びはじめる
20c—テレックス・FAXが商用通信を置きかえる
以後—モールスは船舶・軍用にも残らず、趣味の世界へ
符号を人間が仲介する必要がなくなった。ただしアマチュア無線の世界では、いまも電鍵を叩く指が生きている。
豆ちしき
電信士どうしは業務の合間に回線ごしの雑談や恋愛までしていた。1879年には電信士のオンライン恋愛を描いた小説『ワイヤード・ラブ』が出版されている。ネット恋愛の元祖は、電線の上にいた。※
この仕事の系譜



