RECORD NO.047 · 20世紀の世界
エレベーター操作手
Elevator operator
◆絶滅〜20c世界・日本① 電化・機械化
要約
自動運転がない時代、エレベーターには専任の運転手が乗っていた。レバーで昇降を操り、階を告げ、扉を開閉する接客のプロだった。
しごとの中身
手動レバーで速度を加減し、目的階の床とかごの高さをぴたりと合わせて停める。段差ができると乗客がつまずくため、停止の精度が腕の見せどころ。階数と売り場を案内し、扉を開閉し、混雑をさばく。日本では「エレベーターガール」として百貨店の顔になった。
道具
操作レバー制服と白手袋通る声の階数案内停止精度
きえたわけ
1950s〜—自動制御・押しボタン式エレベーターが普及する
1970s〜—オフィスビルから操作手が消えていく
平成—百貨店の人員削減でエレベーターガールも姿を消す
ボタンを押せば正確に止まる機械に、接客という付加価値だけでは抗えなかった。「上へまいります」の声は、録音とチャイムに置きかわった。
豆ちしき
自動エレベーター普及の初期、人々は「運転手のいない箱」を怖がって乗らなかった。そこで導入されたのが、安心のための合成音声アナウンスと「閉」ボタン。無人化の歴史は、人間の不安をなだめる工夫の歴史でもある。※
この仕事の系譜
エレベーター操作手 → 押しボタン式エレベーター



