RECORD NO.067 · 江戸の日本
髪結い
Kamiyui
◇変質〜1871日本⑤ 制度・法律④ 生活様式・インフラ
要約
江戸の人々の髷を結い、整えた身だしなみの専門職。法令が引き金となって転換し、職能は理美容業として存続した。
しごとの中身
男性の月代を剃り髷を結う「廻り髪結い」は、道具箱を提げて得意先や床店を回った。女性の髪を結う女髪結いは、複雑な島田や丸髷を仕上げる高度な技能職。髪型が身分や年齢、既婚未婚を表した社会で、髪結いは外見という記号を管理する仕事だった。
道具
櫛と元結剃刀鬢付け油髪型の型の知識
きえたわけ
1871—散髪脱刀令(断髪令)が出され、髷を切ることが認められる
明治—文明開化で断髪・洋髪が広まり、髷の需要が減る
以後—髪結いは理容師・美容師へと業態を変える
「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする」——歌に詠まれたその音は、髪結いの職の転換の音でもあった。技術は近代の理美容へ引き継がれた。
豆ちしき
女髪結いは一時、贅沢だとして禁令の対象になったこともあった。庶民の女性が髪にお金をかけることが、風紀の問題として取り締まられた時代があったのである。
この仕事の系譜
髪結い → 理容師・美容師



