RECORD NO.074 · 江戸の日本
按摩
Anma masseur
◇変質日本⑤ 制度・法律
要約
揉み療治で体の凝りをほぐした施術者。多くを視覚障害者が担い、その職業保障でもあった。国家資格として制度に編入された。
しごとの中身
笛を吹きながら夜の町を流し、客の家に上がって全身を揉みほぐす。指圧と手技で凝りや疲れを取る施術は、経験と手の感覚がすべて。江戸期には視覚障害者の重要な生業として保護され、独自の職能組織もあった。
道具
揉みほぐしの手技呼び笛経絡の知識指の感覚
きえたわけ
明治〜昭和—施術者の資格制度が整備される
1947頃—あん摩マッサージ指圧師が国家資格として定められる※
以後—「流しの按摩」から資格を持つ施術者へ
職業が消えたというより、制度の中に格上げされた。夜の町を流す形は消えたが、手技そのものは国家資格の専門職として確立した。
豆ちしき
按摩の呼び笛の音は、夜の町の風物詩だった。「あん摩笛」と呼ばれるその音色は、姿の見えない施術者が客に自分の到来を知らせる、音の看板だった。
この仕事の系譜
按摩 → あん摩マッサージ指圧師(国家資格)



