RECORD NO.077 · 江戸の日本
のぞきからくり
Peep show operator
◆絶滅〜昭和日本⑦ メディア・娯楽の交代
要約
箱に開けた覗き穴から、レンズ越しに連続する絵物語を見せた街頭の見世物。動画メディアの曽祖父である。
しごとの中身
大きな箱に仕込んだ絵を、覗き穴のレンズを通して拡大して見せる。operator が節をつけて物語を語りながら、紐を引いて絵を次々と入れ替える。悲恋や事件を題材にした続き絵に、語りと音曲が加わって、小さな穴の中に一本のドラマが立ちあがった。
道具
からくり箱覗きレンズ連続する絵語りの節回し
きえたわけ
明治末〜大正—活動写真(映画)が登場する
昭和—スクリーンで動く映像が、静止画の連続を圧倒する
以後—街頭の覗き見世物が消える
一人ずつ穴を覗く見世物は、大勢で同時に見る映画に敵わなかった。「絵で物語を見せる」欲求は、覗き穴からスクリーンへと器を大きくしていった。
豆ちしき
のぞきからくりの語りの独特の節は「のぞき節」として一部に記録が残る。映像に語りが寄り添うスタイルは、後の活動弁士に受け継がれた。覗き穴の中に、映画館の原型があった。
この仕事の系譜



