RECORD NO.084 · 明治〜昭和の日本
沖仲仕
Stevedore
◆絶滅〜昭和日本① 電化・機械化
要約
船の荷を人力で積み下ろした港湾労働者。コンテナという「規格」の登場が、この重労働を丸ごと消した。
しごとの中身
接岸した船と岸壁の間で、俵、木箱、麻袋などの荷を担いで積み下ろす。バラ積みの多種多様な貨物を、人海戦術で運んだ。重い荷を担ぐ体力と、船倉に効率よく積む知恵が要る。港ごとに労働者の組があり、日雇いで人を集める仕組みも発達していた。
道具
肩当てと鉤棒担ぐ体力積み付けの知恵港の組の結束
きえたわけ
1960s〜—海上輸送のコンテナ化が世界に広がる
20c後半—ガントリークレーンが規格化された箱を機械で扱う
以後—人力の積み下ろしが激減する
貨物を「規格化された箱」に統一したことで、人が担ぐ必要が消えた。技術ではなく「規格」というアイデアが、巨大な労働を消滅させた稀有な例である。
豆ちしき
コンテナ革命は港湾労働者を激減させる一方で、輸送コストを劇的に下げ、グローバル化を加速させた。一つの規格の発明が、労働の風景と世界経済の両方を作りかえた。
この仕事の系譜
沖仲仕 → ガントリークレーン・港湾機械化



