RECORD NO.096 · 明治〜昭和の日本
新聞社伝書鳩係
Carrier pigeon handler
◆絶滅〜昭和30s日本② 通信・デジタル化
要約
新聞社が原稿や写真フィルムの輸送に鳩を使っていた時代、屋上の鳩舎で鳩を育て、飛ばした専任の係。
しごとの中身
社屋の屋上に鳩舎を構え、数百羽を訓練・管理する。記者が現場から鳩の脚に原稿やフィルムの入った通信管を付けて放つと、鳩は本社へまっすぐ帰ってくる。鳩の健康管理、訓練飛行、血統管理まで担う、鳥類の専門職だった。
山や災害現場など、電話線のない場所からの速報を支えた。
道具
伝書鳩鳩舎脚環と通信管鳩の血統管理
きえたわけ
20c半ば—電話回線と無線が全国に普及する
1960s—写真電送技術が実用化される
以後—新聞社の鳩舎が閉じられていく
生き物より電線のほうが速く確実だった。だが災害で通信網が落ちたとき、最後まで飛んだのは鳩だった——という逸話が各社に残る。
豆ちしき
オリンピックや登山、事件現場からの速報に鳩が活躍した記録が残る。新聞社の速報競争は、かつて鳩の速度と帰巣本能の競争でもあった。
この仕事の系譜
新聞社伝書鳩係 → 電話→FAX→ネット回線



