RECORD NO.099 · 明治〜昭和の日本
鍛冶屋
Blacksmith
◇変質〜昭和日本① 電化・機械化
要約
村に一軒あった金属のよろず屋。農具から包丁、金具まで打ち、直した。工場生産に押され、伝統工芸として細く続く。
しごとの中身
炉で鉄を赤める、金床で打つ、水で焼き入れる——この繰り返しで鍬も鎌も包丁も作る。折れた農具の修理も引き受け、村の金属需要をすべて賄った。トンテンカンという槌の音が集落に響き、鍛冶場は人が集まる場所でもあった。
道具
炉とふいご金床と槌焼き入れの水鉄の色を読む目
きえたわけ
20c—工場生産の農具・刃物が安く出回る
戦後—農業機械化で農具そのものの需要が変わる
現在—刃物産地や刀匠として、技能が存続
「作る」より「買う」が安くなり、「直す」より「買い替える」が普通になった。ただし手打ちの刃物は今も高く評価され、技は生きている。
豆ちしき
日本の刃物産地(堺、関、燕三条など)は、村の鍛冶屋の技術が集積して産業になったもの。個々の鍛冶屋は消えても、その技術は地域ブランドとして世界に売れている。
この仕事の系譜
鍛冶屋 → 工場生産(刃物産地・刀匠として存続)



