消滅職業図鑑
← 索引にもどるNO.100 提灯屋
NO.100◇変質 〜昭和
提灯屋

提灯屋

Lantern maker

「あかり、ともるといいね」

RECORD NO.100 · 明治〜昭和の日本

提灯屋

Lantern maker

◇変質〜昭和日本① 電化・機械化

要約

竹ひごと和紙で提灯を作った職人。照明が電気になり、提灯は「灯り」から「記号」へと役割を変えた。

しごとの中身

竹ひごを螺旋に巻いて骨を作り、和紙を貼り、乾かして型を抜く。文字や家紋は手描き。日常の照明具として、また屋号や祭礼の目印として大量に作られた。畳める構造は日本の照明具の傑作で、実用と美を兼ね備えていた。

道具

竹ひご和紙と糊型筆と墨

きえたわけ

  • 明治〜大正—電灯が家庭と街路に普及する

  • 20c—照明としての提灯の役割が終わる

  • 現在—祭礼・看板・装飾用として存続

「照らす道具」ではなくなり、「日本らしさを示す記号」になった。用途が実用から象徴へ移ることで生き残った変質型である。

豆ちしき

居酒屋の赤提灯は、照明としてではなく「ここは店だ」という記号として点いている。提灯屋は、灯りを作る仕事から意味を作る仕事へ移行した。

この仕事の系譜

松明持ち→提灯屋→点灯夫→自動点灯の電気街灯

おなじ時代に消えたなかま