RECORD NO.108 · 明治〜昭和の日本
ポン菓子屋
Puffed rice maker
◇変質〜昭和日本④ 生活様式・インフラ
要約
「ポンッ」という爆発音で子どもを集めた移動加工業。米を持ち込めば、その場でお菓子に変えてくれた。
しごとの中身
圧力釜に米を入れて加熱し、圧力が高まったところで一気に開放する。「ポンッ」という轟音とともに膨らんだ米が飛び出し、ポン菓子になる。客が持ち込んだ米を加工する手間賃商売でもあった。爆発音の予告に子どもたちが耳を塞いで身構える、その瞬間がショーだった。
道具
圧力釜加熱の火受けの網袋爆発の合図
きえたわけ
1960s〜—菓子の大量生産と流通で駄菓子が店で買えるようになる
20c後半—移動加工業の需要が減る
現在—イベントの実演や産地の名物として存続
日常の商売としては消えたが、「音と実演」という体験価値でイベント芸として生き残った。エンタメ化による延命の典型である。
豆ちしき
ポン菓子の機械は、米を膨らませるという単純な原理ながら、そのド派手な演出込みで人を集めた。同じ商品を店で買えるようになっても、あの音までは買えない。
この仕事の系譜
ポン菓子屋 → 菓子産業(イベント実演で存続)



