RECORD NO.113 · 明治〜昭和の日本
マネキンガール
Mannequin girl
◇変質日本④ 生活様式・インフラ
要約
店頭で商品を実際に身につけて見せた「生きた広告」。派遣販売員の原型である。
しごとの中身
百貨店や催事場で、洋服や化粧品を実際に身につけて客に見せ、説明し、売る。ただの人形の代わりではなく、着こなしを提案し、質問に答える接客のプロ。昭和初期には最新モードを体現するモダンな職業として注目され、街の憧れの的だった。
道具
見せる商品着こなしの提案接客の話術立ち姿
きえたわけ
戦後—百貨店の販売員が一般的な職業として定着する
20c後半—メーカー派遣の販売員・デモンストレーターに役割が吸収される
以後—「マネキンガール」という呼称が消える
職業がなくなったというより、名前と特別さがなくなった。誰もがやる仕事になったとき、その職業名は歴史の中に片付けられる。
豆ちしき
「マネキン」の語源はフランス語のマヌカン(模型人形)。人形の代わりに人が立ったから「生きたマネキン」と呼ばれた。人形に由来する名前が、人間の職業名になった珍しい例である。
この仕事の系譜
マネキンガール → 販売員・デモンストレーター



