RECORD NO.115 · 明治〜昭和の日本
女給
Café waitress
◆絶滅〜昭和日本⑤ 制度・法律④ 生活様式・インフラ
要約
大正から昭和にかけての「カフェー」で接客した女性たち。大正モダンの光と影を象徴する職業である。
しごとの中身
洋風の飲食店「カフェー」で、客の隣に座って酒を注ぎ、話し相手を務める。固定給がなく、客からのチップが収入源という不安定な仕組みが多かった。モダンな職業として憧れられる一方、風紀の問題として社会的な批判にもさらされた。文学作品の題材にもたびたび登場する。
道具
エプロン姿話術客のつかみチップ収入
きえたわけ
1930s—風紀取締りが強化される
戦後—風営法の整備で業態が分化・再編される
以後—「カフェー」と「女給」という呼称が消える
業態が法律で整理され、喫茶店とバーとキャバレーに分かれた。職業が消えたというより、制度がその輪郭を引き直した。
豆ちしき
「カフェー」は現在の「カフェ」とはまったく別の業態で、コーヒーより酒と接客の店だった。同じ言葉が、時代によって意味を丸ごと入れ替えた例である。
この仕事の系譜
女給 → 喫茶店・接客業



