RECORD NO.123 · 明治〜昭和の日本
ニコヨン
Day laborer "nikoyon"
◆絶滅〜戦後日本⑤ 制度・法律
要約
戦後の失業対策事業で働いた日雇い労働者。日当240円=「ニコヨン」がそのまま呼び名になった。
しごとの中身
朝、職業安定所に集まり、その日の仕事を割り当てられる。道路工事、清掃、土木の雑役など。日当は240円(2個と4個=ニコヨン)。失業者を救済する公共事業として制度化され、戦後の混乱期に多くの人の生活を支えた。仕事があるかどうかは、その日の朝まで分からなかった。
道具
日雇い手帳職安の行列その日の道具明日への不安
きえたわけ
1960s—高度成長で失業率が下がる
1970s—失業対策事業が段階的に縮小・廃止される
以後—呼称ごと過去のものになる
経済成長が、この職業を「必要としなくなった」ことで消した。不幸の減少による消滅——歓迎すべき絶滅である。
豆ちしき
「ニコヨン」という呼び名は、賃金額がそのまま職業名になった珍しい例。時代の物価と労働の記憶が、言葉一つに封じ込められている。
この仕事の系譜
ニコヨン → 派遣労働



