RECORD NO.125 · 明治〜昭和の日本
天皇陛下の写真売り
Imperial portrait seller
◆絶滅〜戦前日本⑤ 制度・法律
要約
御真影(天皇の肖像写真)を売り歩いた商売。政治体制の転換で、一夜にして消滅した。
しごとの中身
天皇・皇后の肖像写真を額装して家庭や商店に売り歩く。戦前、御真影を掲げることは愛国心の表明であり、家に飾ることが求められる空気があった。学校には奉安殿が設けられ、写真は神聖なものとして扱われた。需要を支えていたのは、商品の価値ではなく国家の空気だった。
道具
御真影額行商のルート時代の空気
きえたわけ
1945—敗戦により国家体制が転換する
1946—人間宣言と教育の民主化で御真影の位置づけが変わる
以後—需要が完全に消滅する
商品そのものは変わらないのに、その意味が政治によって書き換えられ、市場が蒸発した。国家が作った需要は、国家が変われば一日で消える。
豆ちしき
御真影は学校で最重要の物として扱われ、火災時には命がけで持ち出すべきとされた。物そのものではなく、それに与えられた意味が、人の命より重かった時代の記録である。
この仕事の系譜
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