RECORD NO.126 · 明治〜昭和の日本
闇屋
Black marketeer
◆絶滅〜戦後日本⑤ 制度・法律
要約
統制経済下で非合法に物資を流通させた商人。「経済の正常化」という、珍しい死因を持つ職業である。
しごとの中身
戦中戦後、配給だけでは食えない時代に、農村から米や野菜を仕入れ、都市で法外な値段で売る。リュックを背負って列車に乗り、警察の摘発をかいくぐる。違法だが、闇市がなければ都市住民は飢えていた。生活を支えたのは、法を破る流通だった。
道具
リュックサック仕入れのつて摘発を逃れる勘度胸
きえたわけ
1949〜—経済安定政策で物資の統制が緩和される
1950s—正規の流通が回復し、闇の必要がなくなる
以後—闇市が消え、商人の一部は正規の店舗へ
異常な時代が生んだ職業は、時代が正常化すれば消える。多くの闇市が、現在の商店街や駅前市場の原型になった——非合法の起源を持つ街は、いまも各地に残る。
豆ちしき
闇市を拒否して配給だけで生活し、栄養失調で亡くなった裁判官の逸話が知られる。法を守れば死に、破れば生きる——闇屋の存在は、その時代の矛盾そのものだった。
この仕事の系譜
闇屋 → 正規流通の回復



