RECORD NO.124 · 明治〜昭和の日本
丁稚
Apprentice boy
◆絶滅〜昭和日本⑤ 制度・法律
要約
商家に住み込みで奉公した少年たち。労働基準法と義務教育が、この制度を終わらせた。
しごとの中身
10歳前後で商家に住み込み、掃除や使い走りから始めて商売を覚える。給料はほぼなく、衣食住と「のれん分け」の将来が報酬。数年働いて手代、番頭へと昇進し、最後は独立を許される——長期の人材育成システムでもあった。厳しい躾と長時間労働が前提だった。
道具
前掛け使い走りの足住み込みの寝床のれん分けの夢
きえたわけ
1947—労働基準法が年少者の労働を制限する
戦後—義務教育の徹底で子どもが学校へ行く
以後—丁稚制度が成り立たなくなる
「安く長く使って、いずれ報いる」という育成モデルが、法律で禁止された。人材育成の思想は、新卒採用と社内研修に形を変えて残っている。
豆ちしき
丁稚から番頭へ、そして独立という道筋は、現代の「新卒入社から独立起業」と構造がよく似ている。制度は消えても、キャリアの物語の型は生きている。
この仕事の系譜
丁稚 → 新卒採用・インターン



