RECORD NO.128 · 明治〜昭和の日本
畳屋
Tatami maker
◇変質日本④ 生活様式・インフラ① 電化・機械化
要約
1ミリの狂いも許さず床を測り、畳を仕立てた職人。住宅の洋風化で需要が縮んでいる。
しごとの中身
部屋の寸法を測り、藁床にい草の表を張り、縁を縫い付ける。日本家屋は柱の歪みで部屋が完全な長方形にならないため、一枚ずつ寸法が違う。その歪みを読んで隙間なく敷き詰めるのが職人技だった。畳表の交換(表替え)も定期的な仕事だった。
道具
畳針と糸定規と物差しい草の畳表歪みを見極める目
きえたわけ
1970s〜—住宅の洋風化でフローリングが主流になる
20c後半—機械縫製と工場生産が手作業を置きかえる
現在—縮小しながら存続
床が変われば、床の職人も減る。生活様式の変化が、じわじわと需要を削っていく——急死ではなく、長い衰弱型の変質である。
豆ちしき
日本家屋の部屋は完全な長方形ではないことが多く、畳は一枚ずつ違う寸法で作られていた。既製品では収まらない——その事実こそが、畳屋の技を必要とさせていた。
この仕事の系譜
畳屋 → 機械生産・フローリング



