RECORD NO.133 · 明治〜昭和の日本
蛇捕り師
Snake catcher
◆絶滅〜昭和日本⑥ 医学・科学の更新
要約
マムシを捕まえて薬用に卸した山の稼業。民間薬の市場とともに消えた。
しごとの中身
山や田畑でマムシを探し、専用の道具や素手で捕らえて袋に入れる。捕ったマムシは薬屋や業者に売られ、強壮薬や滋養剤として加工された。噛まれれば命に関わるため、蛇の習性を知り尽くし、動きを読む必要があった。農閑期の副業として捕る者も多かった。
道具
捕獲の鉤棒蛇袋蛇の習性の知識噛まれない手さばき
きえたわけ
20c—医薬品の制度化で民間薬の位置づけが変わる
戦後—科学的に効能が確認された薬が普及する
以後—民間薬の需要縮小とともに消滅
「効くと信じられているもの」が「効くと証明されたもの」に置きかわった。ヒル採集人(NO.019)と同じ、医学の更新による消滅である。
豆ちしき
マムシ酒やマムシの粉末は、いまも一部で滋養強壮の民間薬として流通している。職業としての捕り手は消えても、信仰に近い需要は完全には消えていない。
この仕事の系譜
蛇捕り師 → 製薬産業



