RECORD NO.134 · 明治〜昭和の日本
行商
Traveling peddler
◆絶滅〜昭和日本④ 生活様式・インフラ
要約
野菜や魚を大きな荷に担ぎ、鉄道で都市へ運んで売り歩いた。「かつぎ屋」とも呼ばれた、生産者と消費者を直結する商いである。
しごとの中身
農村や漁村で仕入れた品を、風呂敷や背負い籠に詰め込み、始発列車で都市へ向かう。決まった得意先の家々を回り、その日のうちに売り切って帰る。専用の「行商列車」が走った路線もあった。重い荷を背負って毎日往復する、体力と信用の商売だった。
道具
背負い籠行商列車の定期券得意先のルート担ぐ体力
きえたわけ
1960s〜—スーパーマーケットが日常の買い物先になる
20c後半—自家用車と冷蔵庫がまとめ買いを可能にする
以後—行商の需要が消え、行商列車も廃止される
「売り手が客の家へ運ぶ」商いが、「客が店へ行く」に変わった。だがネット通販と宅配は、その流れをもう一度ひっくり返しつつある——行商の理念は形を変えて復活している。
豆ちしき
行商専用車両を連結した「行商列車」は、担ぎ屋のおばさんたちで満員だった。彼女たちが都市の食卓を支えた記憶は、路線の歴史とともに語り継がれている。
この仕事の系譜



