RECORD NO.132 · 明治〜昭和の日本
電報配達
Telegram delivery
◇変質〜平成日本② 通信・デジタル化
要約
深夜でも「電報です」の声で届けられた緊急の知らせ。いまは祝電・弔電という儀礼だけが残っている。
しごとの中身
電報が届くと、自転車やバイクで宛先へ急行する。時間指定なし、深夜早朝も関係なし。届ける内容は訃報、急病、合格通知、出征——人生の分岐点ばかりだった。玄関で「電報です」と告げる瞬間、相手の顔色が変わる。知らせの重さを毎日運ぶ仕事だった。
道具
自転車・バイク電報の紙深夜の呼び鈴知らせの重さへの覚悟
きえたわけ
1970s〜—家庭への電話普及で緊急連絡が電話に移る
1990s〜—携帯電話とメールが即時連絡を当たり前にする
現在—慶弔電報という儀礼用途のみ残存
「一刻も早く伝える」役目は通信技術に奪われた。だが「形として残る、あらたまった知らせ」という需要だけが生き残り、祝電・弔電として今も配達されている。
豆ちしき
かつて深夜の電報は不吉の代名詞で、呼び鈴が鳴っただけで家族が凍りついたという。速さがもたらす恐怖は、通信が速くなるたび形を変えて残る——いまは深夜のスマホ通知がその役目を継いでいる。
この仕事の系譜



