RECORD NO.138 · 平成の日本
預貯金・保険料集金人
Premium collector
◆絶滅〜平成日本② 通信・デジタル化
要約
毎月、家庭や商店を訪ねて現金を集めた集金人。決済の電子化が、その家庭訪問を終わらせた。
しごとの中身
担当地区の契約者を毎月回り、保険料や積立金を現金で受け取り、通帳や集金カードに記帳する。決まった日に決まった家を訪ねるため顔なじみになり、世間話をし、家庭の事情まで知る存在だった。集金と同時に、新規契約の営業も担った。
道具
集金カバン領収印担当地区のルート世間話の力
きえたわけ
1970s〜—給与振込と口座振替が普及する
1990s〜—現金を持ち歩く集金の非効率・危険性が問題視される
平成—国勢調査の職業分類から削除される
お金が「手渡し」から「自動で引き落とし」に変わった。効率化の裏で、毎月家を訪ねてくる他人という接点も消えた。
豆ちしき
集金人は地域の見守り役でもあり、一人暮らしの高齢者の異変に気づくこともあった。決済の効率化は、副産物としてあった社会的なつながりも一緒に削ぎ落とした。
この仕事の系譜
預貯金・保険料集金人 → 口座振替→キャッシュレス



