RECORD NO.141 · 平成の日本
声色師・ボードビリアン
Impressionist / Vaudevillian
◇変質〜平成日本⑦ メディア・娯楽の交代
要約
有名人の声色を使い分け、歌と踊りと話芸で舞台をつないだ雑芸人。統計からは消えたが、芸能としてはテレビとネットに転生した。
しごとの中身
舞台に立ち、当時の人気役者や政治家の声色を真似て笑いを取る。歌、踊り、楽器、話芸を一人でこなす何でも屋で、寄席や劇場、キャバレーを渡り歩いた。テレビ以前、有名人の声を聞ける機会が限られていた時代、声色は貴重な「ものまね」の娯楽だった。
道具
声帯の使い分け歌と踊り楽器舞台度胸
きえたわけ
1950s〜—テレビが娯楽の中心になり、舞台の雑芸の場が減る
20c後半—芸能の細分化で「何でもできる芸人」の枠が消える
平成—国勢調査の職業分類から削除される
分類上は消えたが、実態は「ものまね芸人」「バラエティタレント」として生きている。統計の消滅と、文化の消滅は同じではない——それを教えてくれるカードである。
豆ちしき
テレビ以前、有名人の声を知る手段は限られていたため、声色師の「似ている」は観客の想像力込みで成立していた。本物がいつでも見られる時代に、ものまねの意味自体が変わった。
この仕事の系譜
声色師・ボードビリアン → ものまね芸人・YouTuber



