RECORD NO.143 · 消滅進行中
高速道路料金収受員
Toll collector
▲進行中〜いま日本・世界② 通信・デジタル化
要約
料金所のブースで、通行料を受け取り釣り銭を渡した。ETCの普及により、「進行中」がほぼ「完了」に達した最速例である。
しごとの中身
料金所のブースに立ち、停車した車から通行券と現金を受け取り、料金を計算して釣り銭とレシートを渡す。数秒で処理し、後続を待たせない速度が求められた。排気ガスと騒音の中、24時間交代制。渋滞の最前線で、天候にかかわらずブースに立ち続けた。
道具
料金表釣り銭通行券の判別数秒の処理速度
きえていくわけ(進行中)
2001—日本でETCのサービスが開始される※
2010s—ETC利用率が9割を超え、有人ブースが激減する
20XX—このカードの続きは、まだ書かれていない
「止まって払う」を「止まらずに通る」に変えた技術は、支払いの手間と同時に、支払いを受け取る人も消した。▲の中で、もっとも完了に近いカードである。
豆ちしき
ETC以前、料金所はいつも渋滞の名所だった。「渋滞をなくす」という目的で導入された技術が、副次的に一つの職業をほぼ消滅させた。技術の目的と結果は、しばしばずれる。
この仕事の系譜
高速道路料金収受員 → ETC



