RECORD NO.018 · 産業革命の世界
松明持ち
Link-boy
◆絶滅〜19c英① 電化・機械化
要約
街灯のない夜の都市で、松明をかかげて歩行者を先導した少年たち。街が明るくなった瞬間、仕事ごと闇に溶けた。
しごとの中身
劇場や酒場の前で客待ちし、わずかな銅貨で夜道の先導を請け負う。ロンドンの夜は本当の闇で、ぬかるみ、段差、追いはぎが待っていた。松明ひとつが安全と道案内のすべてだった。
なかには悪党と組んで、客をわざと暗がりへ導く者もいたという。灯りを握る者が、夜の主導権を握っていた。
道具
松明火種夜道の地理客を見る目
きえたわけ
18c末—都市にガス灯の設置がはじまる
19c—主要な通りが夜も明るくなり、先導の需要が消える
以後—照明はインフラになり、少年たちは別の街角仕事へ
点灯夫が街を照らすたび、松明持ちの縄張りがひとつ消えた。同じ「光の仕事」の中で、雇用が移動したのである。
豆ちしき
ロンドンの古い邸宅の門柱には、松明持ちが火を消すための円錐形の金具「リンク・エクスティンギッシャー」が今も残っているものがある。職業の痕跡が、建築金具として現存している。※
この仕事の系譜



