RECORD NO.082 · 明治〜昭和の日本
馬方(馬子)
Packhorse driver
◆絶滅〜昭和日本① 電化・機械化
要約
荷を積んだ馬を引いて物を運んだ、陸上輸送の担い手。「馬子にも衣装」ということわざに、その姿が残っている。
しごとの中身
馬の背に荷を積み、街道や山道を引いて目的地まで運ぶ。長距離の物資輸送から、宿場間の継ぎ送りまで。馬の体調管理と荷の積み方、悪路での扱いに熟練を要した。馬を歌でなだめながら歩く馬子唄は、各地の民謡として残っている。
道具
荷駄用の馬荷鞍と縄馬子唄街道の知識
きえたわけ
大正〜昭和—トラックと鉄道貨物が普及する
20c半ば—自動車輸送が馬による運搬を置きかえる
以後—馬方は運送業へと姿を変える
エンジンが馬に取って代わった。運ぶ仕事は残り、動力が生き物から機械に変わった。物流の系譜の、ひとつの通過点である。
豆ちしき
「馬子にも衣装」は、馬方のような身分の低い者でも着飾れば立派に見える、という意味。ことわざの中に、かつての職業の社会的位置づけまで保存されている。
この仕事の系譜



