RECORD NO.065 · 江戸の日本
飛脚
Hikyaku courier
◆絶滅〜明治日本⑤ 制度・法律② 通信・デジタル化
要約
手紙や金を、走って人力で届けた江戸の通信インフラ。「運ぶ需要」は不滅で、形態だけが変わり続ける系譜の起点である。
しごとの中身
宿場から宿場へ、あるいは長距離を走り継いで書状・為替・小荷物を運ぶ。夜通し走り、川を渡り、山を越える健脚が資本。公用の継飛脚、大名専用、町人向けの町飛脚と種類があり、江戸〜大坂を数日で結ぶ速達もあった。信用商売でもあった。
道具
健脚挟み箱・状箱提灯と鈴街道と宿場の知識
きえたわけ
1871—近代郵便制度が発足する
1870s—全国均一料金の官営郵便が飛脚業を置きかえる
以後—飛脚問屋の一部は運送・通運会社へ転身する
走る人間から、制度と鉄道へ。だが「速く確実に届ける」需要は死なず、郵便・宅配便・フードデリバリーへと形を変えて今日まで走り続けている。
豆ちしき
飛脚問屋の中には、近代化の波に乗って現代まで続く大手物流企業へと発展したものがある。江戸を走った健脚の遺伝子は、いまトラックと配達アプリの中で生きている。
この仕事の系譜



